摂津名所図会大成 (全二巻)
ジャンル:地理
定価:12,000円+税
サイズ:A5判上製
ページ:総1176頁
ISBN:978-4-8409-0206-9
本書は、昭和2、3年に刊行された「浪速叢書」に収録されているものの復刊。著者の暁鐘成は幕末浪華の人。原本は晩年の鐘成が心血をそそいで執筆したもので、挿入の挿絵もほとんど完成していたが、鐘成の不慮の死によって刊行に至らず、その自筆原稿本は河内屋に秘蔵されていた。寛政年間刊行の『摂津名所図会』は摂津十二群全域にわたるが、本書は現在の大阪旧市域と周辺に限り、その記述は詳しい。名所旧蹟から堂島米相場市、道修町薬種商、天満疏菜市、心斎橋の書肆、道頓堀芝居側をはじめ、庶民の暮らしなども取り上げ、幕末の大阪の生活史を明らかにする。